コラム|錦糸町駅北口の歯科・歯医者
【錦糸町マルエツMiniデンタルクリニック】

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歯を残すという選択~根管治療について解説します~

こんにちは。
錦糸町駅北口エリアで歯科・歯医者をお探しの皆さん、【錦糸町マルエツMiniデンタルクリニック】です。

 

むし歯は、進行すると歯を削るか、場合によっては抜歯することになります。
しかし、歯を失ってしまうと、今まで保っていたかみ合わせのバランスが崩れ、お口の健康を損なう原因になりかねません。
また、歯を抜いてしまうと、その部分を差し歯やインプラントなどで補う必要があります。

 

自分の歯を残すことには、さまざまなメリットがあります。
抜歯せずに歯を残す可能性を広げる方法が、根管治療です。
これは、歯の神経を抜いて神経が入っていた細い根管の殺菌を徹底して行い、自分の歯を残す治療方法で、当院でも受けていただくことが可能です。

 

今回は、根管治療とはどのようなものなのか、メリットや流れについて詳しく解説します。

 

前川 崇嗣(まえかわ たかし) 院長
前川 崇嗣 院長

前川 崇嗣 院長




医院名:錦糸町マルエツMiniデンタルクリニック
所在地: 〒130-0012
東京都墨田区太平1丁目14−1
マルエツ錦糸町店店舗内 2階

 

 

根管治療とは~歯を残すことの重要性~

根管治療とは、進行したむし歯に対して、むし歯に侵されている部分と神経を除去し、歯の内部を清掃・殺菌したあと、被せ物をして歯を残す方法です。
この方法により、自分の歯を残すことができます。

 

まずは、基本的な歯の構造を知っておきましょう。

 

歯の構造

歯は、歯ぐきから表面に出ている歯冠部と、歯ぐきの下の歯根部に分けられます。
歯冠部は、表面の部分から内側にかけて、エナメル質、その内側を象牙質が覆い、中心に歯髄があります。
歯髄は神経線維の束で、そのほかに血管やリンパ管が通っており、歯に栄養を送る役割をしているのです。
根管治療では、歯髄にまで進行したむし歯に対して、歯髄を抜き洗浄したあと、再び密封する治療を行います。

 

歯根部の表面はセメント質に覆われていて、その内側には象牙質と歯髄があります。
歯根部は歯根膜によって歯槽骨と結合し、歯槽骨に根付き、歯を支えているのです。

 

歯槽骨の中には神経や血管が通っており、歯髄へとつながっています。

 

歯を残すメリット、歯を抜くデメリット

歯を抜いてしまうと、どのような影響が出るのでしょうか。
むし歯治療で歯を抜くことによるメリットとデメリットを、それぞれみていきましょう。

 

むし歯治療で歯を抜くメリット

  • 進行したむし歯の場合、抜歯することで進行を食い止められる
  • 痛みがなくなる

 

むし歯治療で歯を抜くデメリット

  • それまでのかみ合わせのバランスが崩れ、残った歯が傾いたり、歯並びが悪くなったりする
  • 補綴をしなければものを噛むのに支障が生じる
  • 補綴をしなければ汚れがたまりやすくなる

続いて、根管治療を行いむし歯治療で歯を残すメリットとデメリットをみていきましょう。

 

根管治療で歯を残すメリット

食べものを噛むには、なんといっても自分の歯が一番です。
自分の歯によって違和感なく噛むことができ、また自分の歯で噛むことにより、顎の骨に適度な刺激が伝わり、顎の骨がやせるのを防ぐことができます。

 

根管治療で歯を残すデメリット

根管治療によって神経を抜いてしまうと、歯に栄養が行き渡らなくなるため、歯がもろくなったり、二次むし歯になったときに痛みがないため気づきにくくなったりします。

 

むし歯治療で歯を抜くメリットや歯を残すデメリットがあるにもかかわらず、多くの歯科で根管治療が選ばれています。
その理由は、ほかでは補いきれない、自分の歯で噛めるという大きなメリットがあるためです。

 

 

根管治療が必要な症状

次に、どのような場合に根管治療が必要となるのか確認していきましょう。
根管治療を行うべき症状は、以下のものがあります。

 

歯髄炎

歯髄炎は、むし歯が進行して歯髄に到達し、歯髄に炎症が起きている状態です。
炎症が自然に治まる可逆性の歯髄炎と、不可逆性の歯髄炎があります。
歯髄炎の初期の段階が可逆性歯髄炎で、不可逆性歯髄炎は可逆性歯髄炎が進行した結果起こります。

 

歯髄炎の症状は、可逆性歯髄炎では冷たいものや熱いものがしみ、不可逆性歯髄炎の場合は拍動性のズキンズキンといった痛みを感じることです。
痛みの程度は、歯髄炎の進行具合により異なります。
歯髄炎を放置しておくと、歯髄壊死(しずいえし)や歯髄が腐敗する歯髄壊疽(しずいえそ)へとつながってしまうため、抜髄を行うことが必要です。

 

歯髄壊死

歯髄炎を放置した結果、歯髄への血流が途絶え、歯髄部分が壊死してしまった状態です。
歯髄炎では神経が生きているため痛みを感じますが、歯髄壊死では神経が死んでしまった状態であるため、痛みを感じなくなります
それまで感じていた歯の痛みが消えるため、状態がよくなったかと勘違いしやすいのですが、実際は悪化しているのです。
歯髄壊死の状態になると、歯の色は茶色に変色していきます。
そして、歯髄壊死を放置しておくと、今度は歯根部分が炎症を起こし、時間が経つとまた痛みを感じるようになります。

 

また、歯髄壊死の部分に細菌が感染すると、そこから腐敗が始まり歯髄壊疽となって、強い腐敗臭が発生するのです。

 

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)

根尖性歯周炎は、むし歯菌による炎症が歯の内部だけでなく、歯根の先端で炎症を起こし、た状態をさします。
歯根を支える骨の部分が溶けるため、強い痛みを生じる場合もあります。
根尖性歯周炎のおもな症状は、痛みや、炎症を起こしている歯ぐきから膿が出るといったものです。

 

これらの症状にかかると、根管治療を行わない限りは自然によくなることはありません。
いずれも、むし歯を放置した結果によるものであり、早急な治療が必要です。


参考:厚生労働省 e-ヘルスネット|歯の神経の治療(根管治療) >

 

 

根管治療の種類

根管治療は、むし歯の進行度合いに合わせて、次の4つに分類されます。
それぞれの治療方法を詳しくみていきましょう。

 

抜髄

根管治療の基本となる治療で、歯髄を取り除きます。
抜髄によって炎症を抑え、知覚過敏や痛みの症状を取り除くことが可能です。

 

感染根管治療

歯髄壊死や歯髄壊疽、根尖性歯周炎まで進行しているときに行う根管治療です。
むし歯菌に感染した歯髄や膿を取り除き、歯根部分を洗浄します。

 

再根管治療

過去に根管治療を行った部分を、再び根管治療によって洗浄・殺菌し、被せ物をします。
かつて根管治療を行ったものの、炎症が再発してしまった場合に行う治療です。
再根管治療をするケースには、以下のようなものがあります。

  • 過去の根管治療で神経が取り除ききれていなかった場合
  • 過去の根管治療の洗浄が不十分で、汚れが残っていた場合
  • 見落とした根管がある場合
  • 被せ物を入れるまでに時間がかかってしまった場合や、被せ物を入れるまでに細菌感染が認められた場合
  • 根管治療後に歯根が割れてしまった場合

 

外科的歯内療法

根管治療だけで炎症部分の対処ができなかった場合に行う治療です。
歯肉を切開し、炎症の原因となっているむし歯菌や膿を除去します。

 

 

根管治療の流れ

根管治療の基本的な流れは、以下のとおりです。

 

1.根管治療を行う歯のむし歯・神経を取り除く

根管治療を行っても、むし歯菌が残っていると、そこから二次むし歯へと発展します。
そうならないために、むし歯の部分は徹底して除去するのが第一段階です。
麻酔をし、むし歯部分と根管治療を行う歯の神経を、細かい部分まですべて取り除きます。

 

2.根管の洗浄と拡大・形成

続いて、根管の内部を広げながら洗浄していきます。
根管の内部を広げる理由は、このあとの作業でお薬を詰めやすくするためです。
細い器具を用いて丁寧に洗浄していきますが、取り切れなかった汚れは、薬剤で溶かします。

 

3.仮蓋をする

通常、抜髄は一度で終わりですが、そのあとの根管の洗浄・拡大は複数回行う場合があります。
そのときには、治療している部分は仮蓋をし、治療の途中で菌が入るのを防ぐ措置をとるのです。
この仮蓋は、取れることがあるため、注意が必要です。

 

4.根管充填

根管の内部の洗浄と拡大が終わったら、今度はお薬を入れ、すき間を作らないように気をつけながら、根管の内部を充填します。

 

5.土台を作る

根管の内部をすき間なく埋めたら、被せ物をするための土台を作ります。
土台を作ることで歯が補強され、被せ物が外れにくくなることがメリットです。

 

6.型取り・被せ物を装着する

土台ができたら、その上に装着する被せ物の型取りを行います。
被せ物ができたら装着し、根管治療が終了です。

 

 

管治療の成功率

根管治療が成功するかどうかは、根管治療を開始する前の歯の状態によって変わります。
歯髄炎の進行の程度が小さいほど、根管治療の成功率は上がります
しかし、症状が根尖性歯周炎にまで至ると、根管治療の成功率は顕著に下がるのです。
厚生労働省の情報サイトe-ヘルスネットによると、歯髄壊死の段階では根管治療の成功率が100%だったのに対し、根尖性歯周炎にまで至ると、成功率は86%にまで下がりました。
再根管治療の場合でも、歯の内部治療にとどまる再根管治療の成功率は96%だったのに対し、根尖性歯周炎がみられる再根管治療の成功率は、なんと62%にまで下がってしまうのです。

 

根管治療を成功させるには、少しでも早い治療が必要です。
また、治療の途中で通院をやめないようにしましょう。根管治療は最後までやりきることが大切です


参考:厚生労働省 e-ヘルスネット|歯の神経の治療(根管治療) >

 

 

根管治療は錦糸町マルエツMiniデンタルクリニックにおまかせください

根管の内部は細かい上に複雑に入り組んでおり、根管治療は難易度の高い治療です。
錦糸町マルエツMiniデンタルクリニックでは、新しい設備を導入し、患者さんの大切な歯を残せるよう努めています。

 

また、被せ物も審美性と耐久性に優れたオールセラミックをはじめ数種類をご用意しており、選択していただけます。

 

むし歯が気になる、なるべく歯を残したいとご希望の方は、ぜひ当院でご相談ください。
当院は錦糸町駅北口から徒歩10分の場所にあり、ご予約はWEBかLINEが便利です。


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