コラム|錦糸町駅北口の歯科・歯医者
【錦糸町マルエツMiniデンタルクリニック】
top > コラム
重度の歯周病でもあきらめない!「歯周外科治療」「歯周組織再生療法」ってどんな治療?
こんにちは。
錦糸町駅北口エリアで歯科・歯医者をお探しの皆さん、【錦糸町マルエツMINIデンタルクリニック】です。
鏡をみたときに歯ぐきが下がってきたように感じたことはありますか?
腫れや出血など、歯ぐきに気になるところがある方は、「歯周病」にかかっている可能性があります。
最近では、メディアなどでもよく取り上げられていますので、ほとんどの方が「歯周病」という病名を聞いたことがあるでしょう。
歯周病は重症化すると、歯を失う恐れがあります。
けれども、いきなり重症化するわけではありません。
段階的に進行しますので、できるだけ早い段階で治療を始めることで進行を止めることができます。
また、重症化しても、歯周外科治療を行えば歯を失わずにすむ可能性があります。
歯周病になったからといって、あきらめるのではなく、当院にご相談ください。
ここでは、歯周病の進行段階と治療についてお話しします。

前川 崇嗣 院長
医院名:錦糸町マルエツMiniデンタルクリニック
所在地: 〒130-0012
東京都墨田区太平1丁目14−1
マルエツ錦糸町店店舗内 2階
Contents
歯周病はどう治す?
歯周病は進行状態に合わせた治療が必要です。
歯周病と診断されたら、まずは歯周検査で歯周病の進行度を特定し、「歯周基本治療」を行います。
歯周基本治療とは
歯周基本治療では、歯周病の原因を徹底的に除去します。
歯周病の原因は、歯垢(プラーク)です。
歯周基本治療では、
・歯の表面に付着した歯垢や歯石を取り除く
・再付着しないように適切な歯の磨き方を身に着ける
ことをめざします。
歯垢(プラーク)は、お口の中に棲みつく細菌が食べ残しなどをエサに増殖し、かたまりになったものです。
黄色っぽい色をしていて粘り気があるのが特徴で、歯の表面に付着します。
歯垢は、唾液に含まれているカルシウムによって、数日で石のように硬い「歯石」へと変化します。
歯石そのものに、むし歯や歯周病などの感染症を引き起こす作用はないことがわかっていますが、歯石の表面はザラザラしていて、その上に歯垢がたまりやすくなるのです。
歯垢は歯磨きで落とすことはできますが、歯石になると歯磨きだけでは除去することはできません。
歯科医院で、専用の機器「スケーラー」を使用して除去する「スケーリング」を行います。
歯垢や歯石を除去した後は、清潔な状態を維持できるように、ブラッシング指導を行います。
1ヶ月ぐらい様子をみて、歯ぐきの状態を再びチェックするのが「再評価」です。
歯周組織の状態がどの程度改善されたかを確認し、改善がみられなければ「歯周外科治療」にうつります。
歯周外科治療
歯周外科治療とはどのような治療かをご説明します。
・フラップ手術
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットが深くなります。
歯垢は酸素を嫌うため、奥へ奥へと入り込むからです。
炎症は歯ぐきだけにとどまらず、歯を支えている骨にまでおよび、骨が溶かされることで、歯がグラグラと動揺するようになります。
歯周ポケットの奥深くに入った歯垢や歯石は、通常のスケーリングでは取り除くことができません。
そこで、歯ぐきをひらいて歯根を露わにして歯の表面についた歯垢や歯根を取り除く「フラップ手術」を行います。
フラップ手術はしっかりと患部を見える状態にしてから処置を行うため、歯根を傷つけたり、取り残したりするリスクを抑えられます。
フラップ手術によって歯周ポケット内をキレイにすることで、歯根面と歯ぐきの再付着が促されて歯周ポケットが減少するのです。
フラップ手術は、次の条件を満たしたときに適用されます。
・歯周基本治療を行っても、4mm以上の歯周ポケットが残っている場合
・器具が歯根面に付着した歯垢に届かない場合
・広範囲にわたって、骨が溶かされている場合
フラップ手術は、麻酔を使用して行います。
そのため、全身疾患がある方や妊娠中の方は治療を受けていただくことが困難ですので、別の治療法を検討しましょう。
・歯周組織再生療法
歯を支えている歯槽骨が溶かされ、歯が動揺するようになると、抜歯を検討するのが基本です。
けれども、歯周組織再生療法を行えば、歯を残せる可能性があります。
一度溶かされた歯周組織は、自然と元に戻ることはありません。
歯周病で失われた歯周組織を特殊な薬剤や処置によって再生し、歯ぐきを修復することで歯の保存が可能となるのです。
歯周組織再生療法は、次の条件を満たしたときに適用されます。
・歯周ポケットの深さが6mm以上、幅が2mm以上
・垂直的に骨の一部分が溶けている
基本的にフラップ手術と同時に行われますので、フラップ手術と同様に、持病や全身の健康状態によっては治療を受けていただくことができない可能性があります。
歯周病は予防・メンテナンスが大切です
歯周病は治療を行って症状が改善されたとしても、適切なメンテナンスを継続させなければ再発する恐れがあります。
再発を予防するためには、歯科医院で行うプロケアとご自身で行うセルフケアを併用させることが大切です。
歯科医院でのプロケア
歯科医院では、
・お口のチェック
・歯石除去(スケーリング)
・クリーニング
・ブラッシング指導
を主に行います。
お口の状態に合わせた間隔で、定期検診のご案内をいたしますので、忘れないようにご来院ください。
歯周病は初期の段階では自覚できる症状がほとんどないため、気付かないうちに進行するケースが多くみられます。
定期的にプロの目でチェックすることで、初期の病変にもすぐに対応することができますので、特に気になるところがなくても、定期検診にお越しください。
何か気になることがある場合は、定期検診を待たずに受診することが大切です。
ご自身でのセルフケア
歯周病の直接の原因はプラークですが、日常的な習慣が歯周病を悪化させている可能性があります。
歯周病予防するためには、適切な歯磨きで、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を取り除くことが基本です。
さらに、歯周病を悪化させるリスクファクターを少なくすることが大切です。
セルフチェックを心がけましょう
歯周病は国民病と呼ばれるほど、多くの人が罹患しています。
2022年の歯科疾患実態調査では、4mm以上の歯周ポケットを持つ、いわゆる中等度以上の症状がある15歳以上の方は3割を超えています。
(参考:厚生労働省「令和4年度歯科疾患実態調査結果の概要」p22表19より) >
高齢になるにつれ増加しますが、年齢に関係なく発症するのが歯周病です。
「自分には関係ない」「歯周病なんてシニア世代がかかる病気」と思わずに、今日からケアを始めましょう。
また、定期的にご自身で症状がないかをセルフチェックすることも大切です。
次の項目に当てはまるものがあれば、できるだけ早く歯科を受診してください。
・朝起きたときに、お口の中がネバつく
・歯を磨いたときに出血する
・硬いものが噛むと歯がグラグラする
・口臭がつよくなった
・歯ぐきが赤くはれている
・歯ぐきが下がってすき間ができている
歯磨きの精度を高めましょう
軽度の歯周病であれば、適切なブラッシングをすることで、症状は改善されます。
自己流のやり方で磨くだけでなく、歯科医院でのアドバイスを参考にして歯を磨きましょう。
また、歯ブラシだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシを活用することも大切です。
なぜなら、歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは6割程度しか落とせないからです。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで9割程度まで落とすことができますので、積極的に取り入れましょう。
デンタルケア製品の選び方や使い方もアドバイスしていますので、どのようなことでもご相談ください。
生活習慣を見直しましょう
歯周病の発症や悪化は、生活習慣とも深く関係しています。
普段から
・栄養バランスのとれた食事を心がける
・糖分を摂りすぎない
・タンパク質やカルシウムなど健康な歯ぐきをつくる栄養素を積極的に摂る
・よく噛んでゆっくり食べる
・禁煙を行う
・適度な運動を行う
・ストレスを抱え込まない
といったことを心がけましょう。
歯周病治療は錦糸町マルエツMINIデンタルクリニックにご相談ください
歯周病は歯を失う原因第1位の病気で、進行すると、歯を失う恐れがあります。
(参考:厚生労働省eヘルスネット「歯の喪失の原因」より) >
歯を失うと、入れ歯やインプラント、ブリッジで補う治療が必要ですが、どんなにすぐれた治療でも天然の歯にはかなわないのが現状です。
「年を取ったら歯周病になるのは仕方ない」「一本くらいなら抜けてもいい」と思うのではなく、1本でも多く健康な状態で歯を残せるように、若いうちから歯周病「予防」に取り組みましょう。
当院の院長は、画像診断について深く学んできました。
その経験をもとに、歯科用CTを用いた画像診断によって歯周病の早期発見を行っています。
肉眼や従来のレントゲンでは確認できない小さな病巣も、立体的で鮮明に映し出すことで、
スピーディに治療をはじめることができるのです。
また、患者さんのお話をしっかり聞くことを大切にしています。
会話の中から歯周病の原因を特定し、改善につながるような予防ケアをご提案します。
「錦糸町マルエツMINIデンタルクリニック」は、錦糸町駅北口から徒歩10分のマルエツMINI内で診療している歯医者です。
木曜以外の平日は19時、土曜は18時半、祝日は17時まで診療しています(2024年1月現在)。
平日はお忙しい方も、WEBやLINEを使ってご都合のよい時間帯にご予約ください。
おすすめの関連記事
2025.02.19 [水]
発症しやすい日常の習慣はある?歯周病の原因を知って予防につなげましょう
2024.09.17 [火]
【錦糸町の歯医者】歯周病のステージ別の症状とは?セルフチェックと基本治療
2023.03.22 [水]
【むし歯や歯周病を予防】歯医者でのクリーニングと歯科用CTで早期治療